TFCC-2210
2022年12月14日発売予定
¥2,727(税込¥3,000)
声楽界の甲子園とも言われる「瀧廉太郎記念 全日本高等学校声楽コンクール」で1位を受賞し、 東京藝術大学大学院にて日本歌曲を研究し博士号を取得した、テノール歌手・紀野洋孝。研究の 集大成とも言える本作は、今年生誕100年で没後10年となる作曲家・別宮貞雄の作品集として、 組曲「智恵子抄」「淡彩抄」のほか、人気の高い「さくら横ちょう」を収録した、男性歌手のソ ロ演奏による貴重な1枚。
...紀野さんのナイーヴなテノールの声で聴くと、《智恵子抄》の持つ素直さ、深くて繊細な魅力 に気付かされる。 別宮作品には現代では全く稀有なものとなってしまった「誠実さ」がある。そして、これを演奏 者の紀野さんもまた持っているのではないか。作曲者の生誕百年、没後十年という、またとない 記念の年に、主要な歌曲が紀野さんによって歌われディスク化されることは本当に意義深く嬉し い出来事である。 -ライナーノーツより-
野口剛夫(音楽学者・作曲家)
TFCC-2209
2022年12月9日発売
¥2,500(税込¥2,750)
国立音楽大学を主席で卒業後、コンサートや講演、CDリリースのほか、2022年は「B→ C(バッハからコンテンポラリーへ)」リサイタルシリーズに出演するなど、精力的に活動を 続けるピアニスト、瀬川裕美子。中でも画家“パウル・クレー”の作品に想いを寄せたプ ロジェクトはこれまでに4度のリサイタルと3作のCDリリースを数え、その4作目となる このCDは、クレーの絵画“Stadt Ende(都市の境界)”にインスピレーションを受け構成 された、バッハ「協奏曲 BWV978」「イタリア協奏曲 BWV971」「フランス風序曲 BWV831」、ショパン「マズルカ(3曲)」、バルトーク「ミクロコスモスより第150 ~152番」、湯浅譲二「プロジェクト・トポロジク」の全10曲を収録。
「ひとりのピアニストはいま、あえて晴れやかな「構築性」をかりつ つ、これをラディカルに透過する音響世界へ歩みだす。」
...画家 P・クレーも「パス・ピエ」を問いつづけた。門や通路を歩みぬける行為に、予定 調和など、ありえない。 ピアニスト瀬川裕美子が「構築性」に潜ませているのは、通過を めぐる存在論的な問いかけ以外の何ものでもない。
-ライナーノーツより- 前田富士男(芸術学)
2022年6月20-21日 めぐろパーシモンホール 小ホールにて収録
TFTC-2208
2022年3月3日発売
¥2,000(税込¥2,200)
日本で数少ないタンゴピアニスト・松永裕平による、待望のデビューアルバム。
恩師である小原孝から「指の運動神経が先天的に他の人と違う」と評され、185cmの長身から奏でられる音色はダイナミックかつ繊細である。
古典タンゴを軸足に据え、タンゴの名曲「ラ・クンパルシータ」やピアソラの代表曲「リベルタンゴ」の他、国際的に高く評価されている映画監督エドモンド・ヨウ氏の作品のために松永が作曲したテーマ曲「スケッチ」等、全8曲を収録。
ジャンルを超えた共演も多く、今後の活躍を大いに期待されている。
TFCC-2107
2021年6月9日発売
¥3,000(税込¥3,300)
桐朋学園大学を首席で卒業し、全国各地で年間80回以上の公演を行うほか、小学生の頃より行うチャリティー活動が評価され「ヴァイオレット・リチャードソン賞」第1位を受賞するなど、活躍を続けるピアニスト・久保山菜摘。
ファンが待ち望んだデビューアルバムは、なんとオール・ショパン!人気の高い第1番や第4番を含めた「バラード」全曲に、難曲「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」、おなじみ「小犬のワルツ」など、久保山の高いテクニックと表現力、そしてショパンへの愛が感じられる作品。
ピアニスト 久保山菜摘の“熱”そのものすべてが込められているーーーーーー
…幸運にも数多くの優秀な生徒を持てた私ですが、久保山菜摘と云う人は、その中でも特質な存在のピアニストです。彼女の演奏には、確かな技術はもちろん、音,表現への思いやりが溢れています。 -ライナーノーツより-
二宮裕子(一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会 副会長)
TFCC-2006
好評発売中(2020年11月11日発売)
¥2,500(税込¥2,750)
<令和2年度(第75回)文化庁芸術祭 参加作品>
<「レコード芸術」誌 特選盤>
2016年より、ブーレーズが心から共感を寄せたスイスの画家 パウル・クレーの作品や題名,『造形思考』を手がかりとした演奏プロジェクトを進めているピアニスト 瀬川裕美子。その3作目となる本CDでは、2020年11月開催のリサイタルに先駆けブーレーズの「ピアノソナタ」全3曲を、満を侍してのレコーディング。その他「12のノタシオン」やベートーヴェン晩年の名作「6つのバガテル op.126」を用いて、2人の“B”とクレーの関係性を瀬川の圧倒的な表現力で指し示す。
「ベートーヴェンをブーレーズと同じ熱いタッチで、200年前の狂気を明らかにしようとするーーーーー」
…ブーレーズが亡くなって一つの時代が終わったのは確かだ。しかしここに刻まれた音は、冷めた歴史やドキュメントとは無縁なもの。換言すれば当時のブーレーズの熱いマグマの奔流が瀬川さんの体や心に流れ続けていると感じた。
-ライナーノーツより- 野平一郎(作曲家・ピアニスト)
2020年7月8日 めぐろパーシモンホール 小ホールにて収録
TFCC-2005
好評発売中(2020年10月24日(土)発売)
¥2,800(税込¥3,080)
“叙情”とは、悲しみ,哀愁,切なさ等を
超越した、様々な感情が入り乱れた
深い情緒が伴うもの――――――――
日本各地でコンサートを行う古谷まさみ(フルート)と、ギター演奏はもちろん“アンサンブル・ノマド”の音楽監督や指揮において国内外で活躍する佐藤紀雄(ギター)が紡ぐ、「叙情的な美しさ」をあなたにーーーーー
フルートとギタのために書かれたピアソラの“タンゴの歴史”や、誰もが知る名曲のラヴェル“亡き王女のためのパヴァーヌ”など、珠玉の全12曲を収録。
TFCC-2004
好評発売中(2020年7月22日(水)発売)
¥2,800(税込¥3,080)
<令和2年度(第75回)文化庁芸術祭 参加作品>
<「レコード芸術」誌 準特選盤>
重層的な歴史によって彩色された
神秘のメキシコと出会い、生まれた、
結晶の滴(しずく)――――――――
日本国内は勿論のこと世界で活躍する作曲家・伊藤美由紀による2枚目の作品集。オクタヴィオ・パスの詩集からインスピレーションを得てオニックス・アンサンブルのために制作された表題作「もうひとつの声」、微分音ベル“凜”を用いて演奏される「鳥の創造」、佐藤紀雄(ギター)と木村摩耶(二十五絃箏)のために作曲した「絃の独白」など、メキシコとの出会いによって生まれた、計79分にも及ぶ全7曲を収録。
伊藤美由紀という特異な感性が、重層的な歴史によって彩色された神秘のメキシコと出会い、結晶の滴のようなCDを生んだ。
伊藤はオクタビオ・パスのメキシコに出会い、そこで多くの示唆を与えられ影響されたと思うかもしれないが、メキシコと出会う誰もが影響されるわけではない。
伊藤の作品はメキシコ人に新鮮な驚きを与えているが、抽象的な音響の中に彼らの感性の深奥を震わせる親和力があるからだろう。
-ライナーノーツより- 佐藤紀雄(ギター・指揮)
TFCC-1903
好評発売中(2019年10月11日発売)
¥2,000(税込¥2,200)
<令和元年度(第74回)文化庁芸術祭 参加作品>
<「レコード芸術」誌 準特選盤>
画家 パウル・クレーの造形思考、絵、日記などから着想を得て開催された全3回のリサイタルより、2018年1月「ドゥルカマラ島 時間の泡は如何に?d→d」と2019年3月「オルフェウスの庭 ~線・この世界の厚みの中へ~」の2つの公演から、近藤譲、鈴木治行、ピート=ヤン・ファン・ロッスムの3名による楽曲の世界初演を含め、1枚のアルバムに“再構成”された、ピアニスト瀬川裕美子 初のライブアルバム。
「切り、わける?わかる?わからない?
~『アフロディテの解剖学』へ」
瀬川裕美子は、ふたつのリサイタルから、一枚のアルバムをつくる。それぞれの楽曲は、よく知った作曲家の、作品の名と、ぼんやりとうかぶその名のスタイルを、置かれた文脈のなか、予想外の輝きをはなつ。個々の作品の持つものが、文脈で変わる。それは、リサイタルでのプログラム、演奏ともまた異なったもの。前後にあるもの、一つ目二つ目の積み重ねのなかで生まれるもの。
-ライナーノーツより- 小沼純一(音楽・文芸批評家)
TFCC-1902
好評発売中(2019年2月14日発売)
¥2,600(税込¥2,860)
日本が誇る天才作曲家・瀧廉太郎の
生誕140周年に送る、今なお色褪せぬ
音楽(いのち)の煌めき――――――――
音楽劇「瀧廉太郎物語」でピアノ演奏を務め、ソロやアンサンブルなど多方面で活躍するピアニスト・藤原伊央里、“声楽の甲子園”とも称される「瀧廉太郎記念全日本高等学校声楽コンクール」第1位、瀧廉太郎研究の専門家でテノール歌手の紀野洋孝ほか、新進気鋭の若手演奏家による、瀧廉太郎・生誕140周年に送る、愛好家が永らく待ち望んだ、また学習者のバイブルとも為る、「現代の録音」による瀧廉太郎作品集。
「きっと歴史的名盤となると確信している。」
瀧廉太郎が、絶筆となった「憾」を作曲したのが23歳。その年齢に限りなく近い若者たちが綴る廉太郎の世界は、廉太郎の描いた夢、希望、未来、そして挫折と無念を、時代を超えた同年齢の想いとして強烈に伝えてくれている。
きっと歴史的名盤となると確信している。
-ライナーノーツより-
松井康司(声楽家・桐朋学園芸術短期大学教授)
<参加アーティスト>
藤原伊央里(ピアノ)
紀野洋孝(テノール)
――――――――――――
櫻田江美(ソプラノ)
矢野敦子(ソプラノ)
相澤さおり(メゾソプラノ)
山下裕賀(メゾソプラノ)
佐藤拓(テノール)
田中健太郎(バリトン)
西久保孝弘(バリトン)
TFCC-1701
好評発売中(2017年2月24日発売)
¥2,315(税込¥2,546)
トーンフォレストレコード レーベル設立第1弾アルバム!
「ハンマークラヴィーア、ベートーヴェンが指示したメトロノーム指定をほぼ守る荒技!」
画家 パウル・クレーの造形思考、絵、日記などから着想を得て開催されたリサイタル「肥沃の国の境界にて~線・ポリフォニー⇒…!?~」(2016年6月11日 トッパンホール)の公演プログラムをそのまま詰め込んだ、瀬川裕美子 渾身の3rdアルバム。
「時空を超えながら、クレーが結ぶピアノの重要な作品を味わう事の出来る、興味深いアルバムである」
…言わばピアノという「肥沃の国」の記念碑を考え、さらにその「境界」を越えた向こう側には何があるのか、という瀬川さんの探求の旅でもあるのだろう。まずこうした興味深い内的連関から、時代を超越したプログラムを編んで行くことに彼女の特色があり、それが演奏に反映している。
-ライナーノーツより- 野平一郎(作曲家・ピアニスト)